ディファレンス・エンジンとスペースワープが合体事故をおこしたような上の機械は、 Montres Jaquet Droz 社の制作したLa Machine à Ecrire le Temps 「時間を書く機械」。取り付けられたペンで現在時刻を「書く」時計です。書いて時間を表示するだけなら Arduinoとおもちゃでも実現できることですが、「Machine」が恐ろしいのは18世紀のピエール・ジャケ・ドローが制作した有名なオートマタとおなじく機械式で実現していること。メーカーいわく、歯車・カム・ベアリング・ベルトなど構成部品は1200点にもおよび、制作できるのは年に数点。つまりは全機械式デジタル時計 Meccanico dG やら 機械仕掛けの宇宙とおなじく、歯車萌えが末期的症状に至った高級時計愛好家のための「機械」です。リンク先によれば予価は40万スイスフラン、現行レートで約3400万円。
http://japanese.engadget.com/2009/04/27/3400/
技術者や職人達による技術の飽くなき追求の結果、このようなすばらしい機械が誕生します。3,400万円という価格を高いと思うか安いと思うかは人それぞれでしょう。
コロラド大学が世界で一番正確な時計を発表しました。その精度は、3億年に±1秒。スケールが大きすぎてなにを言ってるのかよく分かりませんが、過去最高記録のさらに二倍以上の精度です。原子時計なので基本は原子の振動を延々と観測するしくみ。ただし原子を約マイナス273度、いわゆる絶対零度の中で観測することで、精度が向上させています。これによって正確な時間に朝起きられるようになるわけでも、正確な時間に会議が終わるようになるわけでもありませんが、宇宙の銀河間の距離を計測するというようなスケールの問題においては、こうした極小精度の改善が大きく貢献するかもしれません。
http://japanese.engadget.com/2009/04/17/3-1/
なるほど、途方もない長い時間や距離を測定しようとするとわずかな誤差が影響するのですね。
スイス西部にあるPreverengesでにおいて、文字盤の数字が「10」までしかない奇抜な腕時計が公開された。この時計を発明・製作した時計職人デービット・シャンソン(David Chanson)氏は、1日を24時間に分割するより、20時間に分割するほうがより論理的だと主張している。
http://www.afpbb.com/article/economy/2553055/3638028
24時間を1日とする時法は古代バビロニアのシュメール人が使用していたことを起源とするようです。12進法自体は60進法から派生しており、分数や小数の概念が無かった時代には様々な自然数で割りきれる「60」が便利だったとか。
400年前の明王朝時代の墓から、小型の腕時計が発見された。400年前の明王朝時代の墓を調査していた広西自治区博物館の元館長が、棺についた土を払った時に指輪くらいの大きさの腕時計を発見した。時計の針は10時6分を示しおり、さらに裏には「Swiss」という文字が刻まれていたという。墓は現在まで荒らされたことはないと考えられていたため、現地の考古学者は大いに混乱しているようだ。
http://www.ananova.com/news/story/sm_3122542.html
腕時計の歴史が変わるのでは!と鼻息を荒くしたものの、どうやら盗掘が騒ぎの発端だと推測されます。しかし世界各地には当時の技術では製造し得ないような工芸品、いわゆる「オーパーツ」が沢山存在しているため、すぐに盗掘が原因だと決めつけてしまうのはよくないかも・・・。
機械式腕時計文化がもっとも熟成した1960年代は、ちょうど宇宙開発が軌道に乗ってきた頃でした。NASAの宇宙開発の中でも象徴的なアポロ11号の月面到達は、いまや伝説となって映画や物語の中で語られる出来事になっています。アポロ11号のミッション成功から40年を迎える2009年を控え、アポロ11号のメタルパーツを使用し、同時に月の岩石を粉砕して固めたものを文字盤に、さらに現在国際宇宙ステーションで使われている宇宙服の素材を使用した「これぞ宇宙仕様腕時計」という一本が「ROMAIN JEROME」という時計メーカーから発表されました。
http://www.romainjerome.ch/fr/moon-dust-dna/presskit-fr.aspx
アポロ11号のミッションが成功した1969年にちなんで、限定1,969本のみの販売のようです。
数千万年に1秒しか狂わない現在最高水準の原子時計の精度を上回る「光格子時計」の実験に、香取秀俊・東京大学准教授らのグループが成功した。次世代の超高精度時計の有力候補と見られており、科学誌ネイチャー・フィジックスに27日、発表する。世界の標準時を決めている現在の原子時計は、装置の中で宙に浮かせたセシウム原子が出す光の周波数を測定して、1秒を決める。これに対し、香取准教授らの光格子時計では、前後、左右、上下の6方向からレーザーを照射して、原子を固定する極微の「光の立体格子」を作製し、そこに原子をはめ込んで周波数を測定するため、原子時計に比べて格段に正確な計測が可能になった。実際に、セシウムより周波数の高い10万個のストロンチウム原子をこの格子に1個ずつ固定し、2000兆分の1秒の細かさで時間を計ることに成功。現段階では原子時計の2~10倍の精度だが、原子数を増やすことなどで改良を加えれば、宇宙の誕生から現在までの時間に匹敵する100億年に1秒以下しか狂わない究極の時計が、理論的には実現できるはずだという。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081026-OYT1T00650.htm
実生活では時間を計る上でクオーツ以上の精度は必要ありませんが、物理の世界ではより高精度な時計が研究されているようです。
「明日に向って撃て!」「スティング」の俳優としてだけでなく、熱心なチャリティ活動家でも知られる名優ポール・ニューマンが2008年9月26日、ガンのため亡くなった。83歳だった。パブリシストによると、家族に見守られながら自宅で息を引き取ったという。アカデミー賞に10回もノミネートされたニューマンは、トム・クルーズと共演した「ハスラー2」で主演男優賞を獲得し、2つの名誉賞オスカーを受賞している。50本以上の映画で主演を務めたニューマンは、「スティング」「明日に向って撃て! 」「タワーリング・インフェルノ」「評決」などの名作を遺しただけでなく、ハリウッドでは珍しく50年以上も結婚生活が続いていることでも有名だった。ニューマンは1958年にオスカー女優のジョアン・ウッドワードと再婚。「浮気したいとは思いませんか?」と聞かれたインタビューでは、「家にステーキがあるのに、わざわざ外でハンバーガーを食べたいとは思わないだろう」と答えたという。ニューマンは友人と一緒にオリジナルブランド「ニューマンズ・オーン」でポップコーンやドレッシングなどを販売する会社を設立。会社の利益はすべてチャリティに寄付され、2007年までに寄付された総額は1億7500万ドル(約175億円)と発表されている。ニューマンには妻ジョアンとの間に3人の娘がいるほか、前妻ジャクリーヌ・ウイットとの間に娘が二人と息子スコットがいる。1978年にスコットが薬物の過剰摂取で死んだことをきっかけに、スコット・ニューマン基金を立ち上げ、学校などで上映するための、子供向けドラッグ防止の映画の制作などを行っていた。
http://cinematoday.jp/page/N0015381
ロレックス社のクロノグラフモデル「デイトナ」の中でももっとも希少で人気のモデルといえば「ポール・ニューマン」モデル。エキゾチックダイアルと呼ばれる独特のダイアルデザインが印象的なこのモデルの通名が、実は俳優の名前にちなんで付けられた物であることはあまり知られていません。
著名な理論物理学者スティーブン・ホーキング博士が2008年9月19日、針もデジタル表示もない時計を発表した。この「Corpus Clock」は、ホーキング博士が教授を務める英ケンブリッジ大学コーパスクリスティ校の新しい図書館に飾られるもの。同校で学んだ時計学者ジョン・テイラー氏がデザインし、製作に7年と100万ポンドを要した。Corpus Clockには針がなく、上部には時間を食べる怪物「Chronophage」を模した装置を載せている。Chronophageは、まばたきをしたり、あごやしっぽが動くようになっている。このChronophageが世界最大のグラスホッパー脱進機として時計を動かしていると同校は説明している。 文字盤に当たる部分には多数のスリットが刻まれ、スリットの裏には青いLEDライトが配置されている。このライトを光らせることで時間を示す。 文字盤部分の直径は約4フィート(1.2メートル)で、ステンレススチールの1枚板を使っている。スチールの加工は、オランダの秘密軍事研究施設において、水中で爆発成形を行ったという。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/22/news039.html
「ブラックホールの蒸発」等の研究で知られるホーキング博士。天才物理学者は時計の設計までできてしまうとは・・・。さらに驚くことは100万ポンド(約2億円)の制作費です。時計の制作費まで天文学的とはさすがホーキング博士。