腕時計の発展技術

クオーツ

精度競争を終わらせ、スイス時計業界を震撼させたクオーツ時計の仕組みです。

クオーツの仕組み

水晶は電圧をかけると一定のサイクルで振動します。これを水晶振動子といい、水晶振動子を組み込んだ電気回路を水晶発振器といいます。水晶発振器の信号を15回分周して1秒間に1回の信号に変換し、この信号をモーターに与えることで、1秒毎の運針を実現しています。

クオーツの特徴

電池を動力とし、機械式時計よりも安価で高性能の時計を製造することができます。またクオーツ以前の機械式時計、電気時計はいずれもスイープ運針であったのに対し、クオーツはステップ運針であることが特徴(例外有)です。これにより消費電力を押さえることができます。

クオーツの消費電力

腕時計本体を動かすのに必要な電力は0.0000009Wといわれる。一億個のクオーツ腕時計を同時に作動させても90Wに過ぎない。

トゥールビヨン

機械式時計の姿勢差を補正する機構の1つです。

トゥールビヨンの仕組み

機械式時計の内、腕時計や懐中時計など、持ち運ぶことを前提に作られた時計では、時計の姿勢の違いにより調速機構であるテンプなどの動きや潤滑油の状態に変化が生じ、精度に影響を与えます。これを解消すべく、脱進調速機構を搭載した「キャリッジ」を常に回転させることで姿勢の偏りを補正したものがトゥールビヨンです。

トゥールビヨンの歴史

トゥールビヨンは1795年にアブラアン・ルイ・ブレゲによって発明(1801年に特許を取得)されたといわれています。1930年にはLIP社が腕時計に初めてトゥールビヨンを搭載し、また1947年にはオメガ社が、翌1948年にはパテック・フィリップ社が相次いで開発しましたが、精度向上にはさほど効果が認められませんでした。1980年代後半以降、機械式時計の再評価の風潮に伴い、「見せる機構」としてトゥールビヨンが復活し、高級時計メーカーがこぞってトゥールビヨンを搭載した腕時計を発表しました。2000年前後からは香港などで量産されるようになり、価格も安くなり普及が進みました。

腕時計の発展技術の最上部へ
Copyright © 2007-2010 腕時計新聞, All Rights Reserved.
beta ver.