スマホに比べて腕時計は高い？

スマホと腕時計

腕時計を着けることが当たり前ではなくなってから久しいですが、そうなってしまった理由のトップは依然として「携帯電話やスマホをもっているから」のようです。近年はスマートウォッチも普及してきたため、腕時計は機能だけでなく、その居場所までもスマートガジェットに取って代わられようとしています。

携帯電話やスマホで時間を確認するのは今となっては当たり前の行動となりました。本当に礼儀を重んじるシーンでは避けている人も多いとは思いますが、会議中や人と話しているときであってもスマホで時間を確認したからと言って機嫌が悪くなる人も少なくなったのではないでしょうか。

それを買う目的

「道具としてできること」だけでいうと、腕時計ができることとスマートフォンができることとでは勝負にならないくらいの差があります。にもかかわらず腕時計は数十万円するものも多く、これが腕時計を着けない2番めの理由である「高いから」につながってくるのでしょう。時間を見るためだけに50万円も100万円もかけるのはたしかにバカバカしく感じてしまうかもしれません。

1年あたりで計算してみると

腕時計とスマートフォンの価格について、腕時計新聞では次のような計算をしてみました。代表的なスマートフォンであるiPhoneは、おおむね10万円程度で購入できます。スマートフォンは1年以内に新しいモデルが登場しますが、2年から4年程度でスマートフォンを買い換える人が多いようです。1年あたり、3万円程度の出費、ということになりますね。ところで、現在国内で人気のある腕時計ブランドといえば「ロレックス」ですが、そのなかでも人気の「サブマリーナ」の販売価格は100万円前後です。機械式腕時計はきちんとメンテナンスすれば何十年でも使えますので、親子2世代、親子孫3世代に渡って使い続けられている腕時計もあります。たとえば30年使ったとすると、1年あたりの価格はちょうど3万円くらいになります。

腕時計は高くない？

たとえ1年あたりの価格が同じでも、スマホと腕時計ではできることがぜんぜん違う！という反論が予想できますが、ここからがポイントです。スマートフォンは下取りや買取りをしてもらうとせいぜい1万円、よくても2万円程度の価格になっているでしょう。ところが、前述の「サブマリーナ」であれば、少なくとも40万円前後で買い取ってもらえることが多いと思います。60万円で30年間使えるのあれば、1年あたりに換算すると2万円程度、という計算をすることができました。さらに、人気モデルであれば、購入時よりも価格が上がっている可能性さえあります。最新であることが重要なスマホでは絶対にありえない現象ですね。