腕時計をどう伝えるか

腕時計をどう伝えるか

腕時計をどう伝えるか

「インターネットを通じて腕時計を買う」ことは、インターネットの黎明期(1990年代)にはありえないこととされていました。これは、Webサイトなどではサイズなどの情報が伝わりにくいことや、実際に腕に着けてみなければわからない微妙な感覚を、うまく伝えることができないと考えられていたからです。

それから20年以上が経過していますが、現在でも腕時計の購入にあたっては、できることなら実物を見ることができる、そして試着できるお店で購入することをおすすめします。

一方で、本格的な腕時計のオンラインショップもたくさん存在しますし、メルカリやラクマなどの、CtoCのサービスでも腕時計の売買は盛んに行われています。業界の常識を乗り越えた販売者達は、購入者にどうやって腕時計の情報を伝えているのでしょうか。

写真と動画

オンラインでもオフラインでも、文字だけで腕時計を販売することはほとんどないと思いますが、すくなくとも2000年頃までは、そのような販売方法もそこそこ存在していたように思います。2000年代になって、商品写真の質が大きく向上しました。また、2010年代以降は動画で腕時計を紹介する、オンラインショップも増えてきました。写真や動画はデータ量も多いですが、購入者に伝えることができる情報も多いのが特徴です。

大きさ

「腕時計の大きさ」というと、どこを計測したサイズを指すのでしょうか。一般的には文字盤のガラス面の径や、竜頭と針の中心を通る軸の径を指すことが多いようです。これらのサイズによってメンズ、ボーイズ、レディースなどの区分がなされていることが多いので、これは必須の情報のひとつでしょう。

腕周りとラグ幅

次に大切なのが、腕周りの情報です。アンティークやヴィンテージの腕時計を購入する場合にありがちなのが、腕周りが足りず着けられない、というトラブルです。腕時計をオンラインで購入するならば、自分の腕周りを知っているべきですし、販売者も腕周りの上限と下限を記載すべきでしょう。

厚みと重さ

ここまでの情報はたいていの販売者が記載しますが、さらに「厚み」と「重さ」について書くと、その腕時計の感触をよりうまく伝えることができるようになります。特に「厚み」の情報は、後述の装着感に大きく影響するため、あると嬉しい情報の一つです。「重さ」は、「この腕時計は30gです」といわれてもピンときませんが、たとえば自分がそれまでに使っていた腕時計の重さを知っていれば、それを基準に軽いか重いかを知ることができるでしょう。

装着感

腕につけた時にどんな感じになるのか、をうまく文章化することができれば、腕時計を販売するのに役立つ情報になります。ゴツゴツして存在感がある、着けているのを忘れてしまうほど軽い、肌に吸い付く感じ、手首を起こすと手の甲に当たる、つけていると文字盤が外側に流れる、などなど、実際に着けて初めて分かる情報がたくさんあります。

まとめ

極論すると、写真を何枚載せようと、動画を何分見せようとも、実物を手にするのには及びません。これに加えて、写真や動画にあわせて文章でしっかりと説明すると、読者の想像のちからを借りて、写真や動画では得られなかった情報をポジティブに補完してくれるので、商品を手に取る以上に高い販売効果が期待できます。販売が目的ではないとしても、腕時計のサイズや特徴、魅力を文章で表現してみてください。その腕時計の長所を再発見することができると思います。

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公開日2019年3月2日
著者watchjournal-admin

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