女性と腕時計

女性と腕時計

女性の腕時計離れ

「若者のお酒離れ」や「若者の車離れ」が叫ばれるようになって久しいですが、腕時計業界も例にもれず、「若者の腕時計離れ」に悩んでいます。一方で、「女性の腕時計離れ」も問題になっています。女性には、特に若い女性には、腕時計が必要なくなってしまったのでしょうか。

腕時計のはじまり

そもそも、腕時計は女性のために開発されたという見方もできます。戦争時に懐中時計を腕に巻いて使ったことが腕時計のはじまりである、とする場合もありますが、腕に巻いて使う専用の時計をわざわざ開発したということを考慮すると、女性用の時計が腕時計のはじまりであったとしても間違いではないでしょう。当時、女性の服には懐中時計を収納できるポケットがなかったために、腕に巻いて使うアイデアを思いついたようです。

女性用腕時計の特徴

腕に巻いて使うからには、機械はできる限り小さい方が良さそうです。一般に、機械式時計では、「機械の大きさ」と「精度」がある程度比例しますので、小さい腕時計は精度がよくありませんでした。初期の女性用腕時計が2針(時針と分針のみ)である理由の一つです。また、機械の大きさにあわせて、ケースや文字盤面のサイズが小さいのも特徴です。さらに、ベルトやケースには女性らしい装飾性が求められました。これを受けて、初期の男性用腕時計も、装飾的でややフェミニンなデザインのものが多いのも面白いところです。

女性が腕時計をしない理由

このように、女性の需要に応える形で生まれた腕時計ですが、現代では腕時計をつける女性が少なくなっています。いろいろ理由はありますが、大きく分けて次の3つでしょう。1つ目の理由は、掛け時計やスマホ/携帯が普及したことで、自分の時計を保つ必要がなくなったことです。これは老若男女関係なく、腕時計をもたなくなった理由の一つです。2つ目は、ファッションのポイントになりうるアイテムを増やしたくない、ということです。身につけるものが増えると、コーディネートの完成度を高めるために考えなければいけないことが増えますし、本気で考えるのであれば複数の腕時計を使い回さなければいけません。3つ目は、そもそも女性用の腕時計は男性用ほど流通していない、ということです。数が少ないから売れないのか、売れないから数を少なくしているのかはわかりませんが、これが負のスパイラルを生んでおり、女性の腕時計の選択肢は非常に少なくなっているのが現状です。

男性用腕時計の現状と比較する

一方、かろうじてビジネスとして成立している男性用腕時計には、女性用腕時計との大きな違いがあります。まず、男性用では機械式腕時計があるモデルでも、女性用はクォーツ式しかない場合があります。また、男性用腕時計の広告ではスペックやストーリーを詳しく解説しますが、女性用腕時計の広告はモデルの着用シーンをふんだんに見せて、「それを身につけた自分がどうみえるか」を訴求する形であることが多いように思います。「腕時計」という同じ商品であっても、見せ方、売り方が大きく異なるのは興味深いところです。

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公開日2019年11月26日
著者watchjournal

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