腕時計の故障の原因ベスト4

腕時計の故障の原因ベスト4

腕時計ユーザーが避けるべきトラブル

腕時計は精密機械です。これはアンティークでも、最新のモデルでも同じです。精密機械を身につけて使う「道具」にするために、腕時計メーカーは様々な工夫を重ねてきました。腕時計メーカーが何から腕時計を守ろうとしたのかを考えると、腕時計ユーザーが避けるべきトラブルの原因が見えてきます。

埃と汚れ

初期の懐中時計や腕時計の一番の敵は埃や汚れでした。現代と比べると街中が埃っぽかったこともありますが、ケースや歯車の加工精度が良くないことが一番の理由です。加工精度が良くないと塵や埃、汚れが混入しやすく、混入した塵などがさらに歯車の噛み合いにも影響を与えます。これに対応するために、裏蓋内にもうひとつ蓋をつけたり、隙間を埋めるべく部品を重ねて配置するなどの工夫がなされました。

衝撃

次は衝撃への対策です。機械式時計の心臓部分であるテンプは、ずっと動き続けている部品ですが、それを支える芯は非常に細いため、わずかな衝撃でも折れてしまうことがありました。また風防に使うガラスは薄い上に湾曲させていることが多く、こちらもちょっとした衝撃で割れてしまうことが多い繊細なものでした。テンプや歯車の受け部分にはバネの仕組みを組み込んで衝撃に対応し、ガラスはプラスチックなどの割れにくい素材に変更したり、厚みがありながらも透明度の高いガラスが採用されるなどの工夫がなされました。

一番積極的に行われたのは水への対策です。金属でつくられた部品の多い腕時計にとって、水は一番の大敵です。水は毛細管現象によりどんな小さな隙間からも入り込みます。水に漬けたりしていなくても、湿度の高い環境では内部がくもってくることもあります。水の侵入はサビを引き起こしますが、サビは徐々に進行するため気が付きにくく、気がついたときにはすでにサビが進行していた、ということも少なくありません。水への対策方法はいたってシンプルで、ケース内部に水が入り込まないようにするだけなのですが、確実な防水技術の完成はねじ込み式ケースの登場を待つことになります。ケースと同様、竜頭もねじ込み式にしたり、パッキンを併用するなどして防水技術は確立しました。

磁力

磁力への対策は水への対策同様、腕時計にとっては必須のはずなのですが、水ほどは注力されていないのが現状です。時計の部品が磁力を帯びる(磁化)すると、精度が悪くなったり止まることがあります。強い磁力の中で仕事をしなければならない研究者や作業者のために、耐磁性能のある腕時計が作られました。当時は特別な環境でしか必要がなかった耐磁性能ですが、現代ではありとあらゆるところで磁力を帯びる可能性があるため、その対策方法や技術が再評価されています。

それ以外にも注意したいトラブルの原因

その他にも気をつけなくてはいけないトラブルの原因があります。熱や高圧力、化学薬品などがそれにあたりますが、日常生活の中では出会う場面も少ないので、対策の必要性はそれほど高くないようです。

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公開日2018年1月18日
著者watchjournal

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