複雑時計とは?

複雑時計とは?

世界三代○○

腕時計コレクターの垂涎の的といえば「世界三大高級腕時計ブランド」でしょう。腕時計で「世界三大〜」としてまとめられたものはいくつかありますが、「世界三大複雑機構」というものはご存知でしょうか。

世界三大複雑機構

諸説ありますが、「永久カレンダー」と「トゥールビヨン」、「ミニッツリピーター」が三大複雑機構として数えられます。これについては知っている方も多いかもしれません。では、「3大」以外の複雑機構についてはどうでしょうか。「複雑時計」として扱うかどうかを判断する基準は、時代や地域によって、ブランドによって、また腕時計を評論するユーザーや腕時計マニアによって異なります。

すべて複雑?

そもそも腕時計は、小さな歯車を沢山組み合わせて作られた精密機械なので、素人が機械式時計の中を見ればどれを見ても「複雑」だと感じることでしょう。腕時計のプロである腕時計業界的には、基本的な時/分/秒を表示するだけのものは「複雑時計」に分類しないようです。逆に言うと、時/分/秒を表示する以外のすべての機構が複雑機構であるということです。ただ、現代の感覚ではしっくりこない定義ですね。

複雑時計の量産

1990年代以降、機械式腕時計の復権を目指した各ブランドは、新たな付加価値をもったフラッグシップモデルを開発すべく、新しいデザインや技術を模索していました。その要求に応える形で、腕時計の加工技術は向上し、前述の三大複雑機構も(ある程度の)量産が可能になりました。各ブランドが安定して製造販売できるようになったとはいっても、このような腕時計を街の修理店で気軽にメンテナンスを頼めるか、というとそんなことはありません。腕時計新聞では、ここを複雑時計を見定める一つの基準にしてもよいのではないかと考えています。

修理のしやすさ

もちろん街の修理店にも、研究熱心で、時間さえかければ大抵の腕時計を修理できる修理師が存在するのは確かです。ただ、大抵の修理師はあふれんばかりの修理案件を抱えているため、効率が悪く、リスクの高い複雑な機構の時計を請けたくないのは間違っていないように思います。

いろいろな複雑機構

「修理が容易ではない」を基準に、前述の「永久カレンダー」「トゥールビヨン」「ミニッツ・リピーター」以外の機構を複雑時計のリストに加えるとすれば、「天文腕時計(天体の動きを表示)」「ソヌリ(きまった分に音で知らせる)」「フライバック(連続で時間を計測)」「スプリットセコンド(経過時間を計測)」「トリプルカレンダー(月/日/曜日を表示)」「パワーリザーブ(ゼンマイ残量を表示)」「レトログラード(針が円ではなく扇形の範囲を動く)」などが該当しそうです。「ムーンフェイズ(月齢を表示)」「機械式水深計/高度計」などもそのように扱っても良いかも知れませんね。

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公開日2018年1月28日
著者watchjournal

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