腕時計と利き手

腕時計と利き手

右手?左手?

腕時計は左手につけるもの。一般的にはこれが常識として知られています。では、右手につけるのはダメなのでしょうか?また、両手につけてしまうのはマナー違反なのでしょうか?腕時計はどの腕に着けるのが正解なのでしょうか。

左利きの人の割合

世界中で左利きの人の割合はおおむね10%程度と言われています。つまり、世の中の9割程度の方が右利きだということになります。腕時計の誕生以降、そのほとんどが右利きのユーザーを意識して、右利きの人が使いやすいように設計されてきたことは間違いないでしょう。

そもそも何も持って「右利き用」なのかを確認してみましょう。腕時計はおおむねシンメトリー(左右対称)のデザインですが、一箇所だけシンメトリーから外れるパーツがあります。それが「竜頭」や「プッシャー」の部分です。竜頭は時刻やカレンダーの調整に、プッシャーはクロノグラフのスタート/ストップ/リセットなどの操作を行う部品です。いずれも指でかろうじてつまめる程度の小さい部品なので、利き腕で操作したほうが操作しやすいのは間違いありません。つまり、右利きの人の場合は左手に腕時計を着けて、竜頭などが腕時計の右側(3時側)にある方が都合が良いのです。

右利きのための設計

では、右利きの人が、腕時計を右腕につけるとどうでしょうか。竜頭が手のひら側から体側に移動してしまい、操作しにくくなってしまいます。これは左利きの人が右腕に腕時計を着けたときも同様の問題が起こります。このように一般的な腕時計は、右利きの方が左腕につけることを前提に設計されています。

右腕に腕時計をつけるということ

では、左利きの方が使いやすい腕時計は存在しないのでしょうか。左利き用の腕時計ももちろん存在しています。ただ、製造数、流通数が右利き用に比べると圧倒的に少ないため、見つけたり手に入れたりするのはなかなか難しい状況です。

左利きの方には絶望的な状況のように思われますが、案外そうでもありません。竜頭やプッシャーが12時側についているモデルもたくさん存在しますし、竜頭をなくして埋没したボタンでの操作に限定したモデルや、デザインに自由度のあるクォーツモデルでは純粋にシンメトリーなケースデザインの腕時計も多いです。そもそも論になりますが、腕時計を着けた状態で何か操作をする機会はほとんど無いかもしれませんね。また、ケースサイズが大きくなればなるほど、竜頭部分と手の甲との干渉が気になるものですが、右手につけるとそれが気にならない、という隠れたメリットもあります。

利き腕のほうが筋力が強いので、右利きの方でも腕時計は右腕につける、という方も少なからずおられるようです。腕時計は必ず左手に付けなくてはいけない、というルールはありませんので、右手でも左手でも、もしくは両手に着けたとしても問題はないはずです。どちらの腕につけるか、については特に神経質になる必要はありません。

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公開日2018年1月19日
著者watchjournal-admin

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