腕時計はどのように防水を実現しているか

腕時計はどのように防水を実現しているか

相容れない要求

スマートフォンと腕時計との共通点はいくつかありますが、代表的なものを2つ挙げるとすればそれは「精密機械である」ことと「常に身につけておきたいものである」ことではないでしょうか。精密機械である以上、水濡れは厳禁です。ただ、日常生活で水から完全に隔離することは不可能です。精密機械だけど常に身につけておきたい。この相容れない要求を叶える技術の一つが「防水」です。

スマホの防水性能

いまや多くの人が使っているスマートフォンですが、その防水性能が謳われるようになったのは2006年頃のことです。世界で初めてのスマホが登場したのが1996年頃と言われていますので、およそ10年で防水性能を備えたモデルが登場した、ということになります。一方腕時計はというと、懐中時計を踏まえると1700年代からの歴史がありますが、実際に防水を謳うモデルが登場するのは1920年代になってからです。実に誕生から数えて200年もの時間が必要だったわけです。

初めて市販された防水腕時計

1926年に登場した防水時計はどんなものだったのでしょうか。実は、腕時計好きのみなさんであれば誰でも知っているであろう、ロレックスの「オイスターケース」がそうだと言われています。オイスターケースはもともとはオイスター社が開発していた防水ケースですが、ロレックス社がそれを自社の腕時計に採用し、広く宣伝することでオイスターケースの腕時計は爆発的に売れました。おそらくそれよりも前に、軍事用やダイバーズウォッチとして防水性能を持った腕時計は幾つか存在していたと推量されますが、市販品で認知されたものとしてはこれが最初のようです。

ねじ込み式ケース

腕時計の防水方法は色々あると思いますが、オイスターケースが採用したねじ込み式の防水方法は製造コスト的にも防水性能的にも非常に優れており、現代の腕時計でもメインの防水技術として使われています。裏蓋や竜頭部分に採用されています。

パッキン

防水を担うもう一つの技術が「パッキン」です。ゴムやシリコンのパッキンを使うことで、ガラスとケースの隙間を塞いだり、ねじ込み式ケースの防水を強化したりしています。ただ、パッキンは消耗品ですので、防水性能を維持するためにはそれなりの頻度で取り替える必要があります。

古いモデルの防水性能

現行品であればほとんど問題ないのですが、アンティークやヴィンテージの腕時計ではその防水性能について確認しておく必要があります。そもそも防水性能がないモデルも多いですし、たとえダイバーズウォッチであったとしても経年によりケースの歪みやパッキンの劣化が生じている可能性があり、製造時の防水性能は失われている可能性が高いからです。どうしてもアンティークウォッチやヴィンテージウォッチに防水性能を期待する場合は、時計店や時計修理店に防水検査を依頼すると良いでしょう。もちろん、製造時に防水性能があったものに限りますが、現在の防水性能をチェックでき、防水が失われている場合でも完全ではないと思いますが多少の改善をすることができるかもしれません。

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公開日2018年1月16日
著者watchjournal-admin

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