透明な腕時計

透明な腕時計

透明な腕時計

文字盤や裏蓋に透明な素材を使った腕時計があります。これらは「シースルー」や「スケルトン」「トランスルーセント」などなどさまざまな呼び方をされています。透明なパーツを使った腕時計の魅力に迫ります。

風防とルビー

そもそも、ほぼすべての腕時計には透明な素材が使われています。いわゆる「風防」と呼ばれる、文字盤をガードする部品です。ガラスやプラスチックが使われることが多く、透明度が高く、丈夫な素材が適しています。時刻を見るという目的のためには欠かせない部品でもあります。

また、時計内部の機構にも透明な部品が使われています。部品の摩耗対策として、歯車の受けの部分に硬度の高い人工ルビーが使われています。見えない場所ではありますが、透明な部品であることは間違いなさそうです。

裏蓋が透明な腕時計

風防やルビーはどんな時計でも使われているので、これをもって「スケルトン」や「シースルー」を謳うことはできません。まずは最近流行りの「裏蓋が透明な腕時計」について考えてみましょう。裏蓋が透明だと、機械の動きを見ることができます。機械式時計で多く採用される仕様ですが、まれにクォーツ時計でもシースルーバックを採用しているものもあります。

スケルトン

裏蓋が透けていたとしても、腕につけてしまうとそれを楽しむことはできません。そこで、文字盤側を透明にした腕時計も存在します。文字盤を透明にしてしまうと時刻の視認性が下がってしまいすので、文字盤を半透明にしたり、グラデーションをかけたり、全体を透明にせずテンプ付近など動きを楽しめる部分だけを透明にするなどの工夫がなされています。また、文字盤を肉抜きすることで、骨のようなデザインにしたものもあります。一般に「スケルトン」と呼ばれるのはこのタイプの腕時計です。

ミステリーダイアル

透明や半透明の道具は水を想起させるため、ダイバーズウォッチなどでも積極的に採用されます。こちらは機能の側面よりもデザインやイメージの側面が強くなってきます。その方向性を突き詰めたモデルが「ミステリーダイアル」と呼ばれるモデルです。文字盤を隠したり、逆に一部透明にしたりすることで、どうやって動いているのかわからなくした不思議なデザインの時計です。

透明な部分を減らす

一方で、透明な部分を少なくした時計についても紹介しておきましょう。古い時計、特に懐中時計から腕時計へ変遷するかしないかくらいの時代の時計です。戦場など予想できない環境や自然の中で用いられた時計は、風防ガラスを衝撃から守るために、金属製のカバーをつけることがありました。ハンターケースと呼ばれるこの仕様は、もともとは猟を際に時計が壊れるのを防ぐために開発されたようです。ハンターケースの一部に窓を開けたハーフハンターケース(デミハンターケース)も存在します。

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公開日2018年11月30日
著者watchjournal-admin

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